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Thalassionema schraderi Akiba [約950万年前~約770万年前], 呼人層 2. Denticulopsis dimorpha var. dimorpha (Schrader) Simonsenm [約1000万年前~約930万年前], 鱒浦層 3. Denticulopsis simonsenii Yanagisawa et Akiba [約1450万年前~約870万年前], 鱒浦層 出現と絶滅した時期が判明している化石の産出状況で地層の形成年代を決めます。 図4 網走層に割って入る玄武岩質安山岩の巨大な貫入岩体 網走地域に広く分布する網走層は、帽子岩や網走市指定天然記念物であるポンモイ柱状節理など、いくつもの景勝地を作り出しています。これらは現在火山活動が起きていないこの地域が、約1000万年前には活発な海底火山活動の場であったことを示す名残です。海岸線に続く崖では、流動性に富む溶岩が海底を流れてできた枕状溶岩や、延長1.7kmにわたって露出する巨大な貫入岩体を観察できます(図4)。 日本では、積丹半島が海底火山活動による地層の観察に適したフィールドとして有名ですが、網走地域でもそれに勝るとも劣らない素晴らしい露頭がいくつも見いだされました。他にも、付加体を構成する玄武岩類や、約12万年前に発生した屈斜路カルデラの巨大噴火による火砕流堆積物など、この地域には北海道の各地で見られるさまざまな種類の地質体が分布しています。 まとめ 今回の地質図では珪藻化石と渦鞭毛藻化石による泥岩層の形成年代決定が地質図の精度向上に大きな役割を果たしました。化石の研究が地質図の精度を上げたといえます。北海道東部の5万分の1地質図、および20万分の1地質図の多くは1970年代までに作成されており、泥岩層の区分と形成年代に改訂すべき点が多く残されているので、今後そうした泥岩層の形成年代を微化石で決定していくことにより、地質図の精度を向上させることができます。今回の改訂は北海道東部各地における地質の成り立ちを大きく見直すきっかけとなります。 複雑な生い立ち故にさまざまな地質災害に見舞われがちな日本で、将来どのように大地とつきあっていくか、楽しみながら考えることができるような、新たなスタイルの着地型観光へ繋げることもできるでしょう。 用語解説 ◆地表踏査 地質調査の最も基本的なことのひとつで、地表を自らの足で歩いて、表土を除く地盤の構成物(岩石や地層の種類、空間的・時間的な関係、広がりなど)を調査すること。[参照元へ戻る] ◆微化石 径数mm以下の放散虫や渦鞭毛藻など、主に顕微鏡でしか同定できない小さな化石のこと。微化石のうち、特定の種は年代決定に役立つ。微化石を含む岩石を薬品で適度に溶解させ、微化石を取り出した後、光学顕微鏡や電子顕微鏡などで観察し同定する。今回の研究で年代決定に有効であった微化石は、泥質岩に含まれる珪藻や渦鞭毛藻であった。[参照元へ戻る] ◆付加体 海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上部やプレート上の堆積物が剥ぎ取られ、陸側に付加したもの。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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